チューリングの開発メンバーに聞いた「あなたを変えた技術書」
2024/9/17
いつもとは異なる視点から、Turing(以下、チューリング)ではたらくメンバーの一面を覗いていく謎企画(不定期開催)を新たに立ち上げました。今回は「技術書」について。チューリングで働く開発メンバーの方たちにとって、印象に残っている技術書は何か。「あなたを変えた技術書」について聞きました。
30日間でOSが自作できるようになる
Turingの共同創業者の青木さんが挙げた1冊は「30日でできる! OS自作入門」です。「OSを自作する開発力と無限の自信がつくようになる」とオススメします。
「この書籍はソフトウエア・AIのミソである「階層化」「抽象化」の基礎を手を動かしながら学ぶことのできる良書です。30日間でコンピュータの核であるOSが自作できるようになる1冊です。読み終える頃には、OSを自作する開発力と無限の自信がついているはずです。」
機械学習モデリングに慣れ親しむきっかけを作ってくれた1冊
チューリングで生成AI(世界モデル、Vision-Language-Action model)の自動運転の活用可能性の模索に取り組んでいる荒居さん。彼が取り上げた技術書は「Python機械学習プログラミング」でした。
「プログラミング初学者だった頃、この本を読んで機械学習の世界に入りました。2018年当時すでにKaggle Grandmasterだった著者が書いていて例としてKaggleの話も多くあったため、その後私がKaggleを通じて機械学習モデリングに慣れ親しむきっかけを作ってくれた一冊です。」
数理的なテクニックが異常検知に応用できることを示してくれる
End-to-End自動運転のモデル学習に利用するデータセット作り、三次元物体検出やトラッキングを用いたオートラベリングを担当している加藤さんが取り上げたのは「異常検知と変化検知」。
「線形代数を中心とした数理的なテクニックが異常検知という身近な問題に応用できることが分かりやすく示されています。問題を定式化することの大切さや目的に応じて適切な手法を選択することの大切さを学びました。」
また今後読みたい技術書として「ハイパーモダンPython」もあげてくれています。
「Pythonを使いはじめてから10年近くになりますが、そのエコシステムは日々進化しており、目の前の仕事に集中していると、キャッチアップがおろそかになりがちです。Pythonに纏わる最新状況を把握するために,この本が役に立つと期待しています。」
分散データ処理の考え方が深いレベルで書かれている1冊
E2E自動運転の開発に取り組んでいる棚橋さんが取り上げた技術書は「データ指向アプリケーションデザイン」。「分散データ処理の考え方が深いレベルで書かれている」のがポイントだと言います。
「大規模なデータを扱うアプリケーションを開発するための分散データ処理の考え方が深いレベルで書かれていて、業務でなんとなく獲得した知識が言語化されていてすばらしいと感じました。」
今後読みたい技術書として挙げてくれたのは「大規模言語モデル入門Ⅱ」。「インターン生の藤井さんが著者に入っているので、発売されたら読みたいです。」と答えてくれました。
HR立石の編集後記vol.26
チューリングには書籍購入補助制度があります。社員のインプットを促進しており、部門問わず多くの社員が活用している点が特徴です。今回は技術書に絞って紹介しましたが、今後はビジネス書や小説に範囲を広げてみると面白いのでは?と感じました。もしも〇〇さんの「あなたを変えた技術書」を知りたいという方いたらご連絡ください。
ライター:俵谷
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